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綿畑の雑草を調べてみた(夏編)

2021.08.25 2021.08.26

夏、真っ盛りの綿畑。様々な雑草が鬱蒼と生い茂っています。
草刈りのタイミングが遅れてしまい、雑草は花が咲き、すでに実や種がびっしりと付いているものもありました。来年も雑草との戦いは覚悟しなければならないようです。

と、そんな憂鬱な気分で黙々と草刈りをしても楽しくないので、どんな雑草が育っているか写真におさめつつ、正式名称や特徴を調べてみることにしました。
※ネット検索で調べただけなので、間違いがあればご指摘ください。

カタバミ

カタバミ(片喰)カタバミ科カタバミ属の多年草。ハート型の葉をしていて可愛い黄色い花を咲かせますが、かなり生命力のある植物です。その繁殖力の強さから家紋として用いられていて、我が家も方喰を模した家紋を使っています。
クローバー(白摘草)と間違う人がいますが、花の形が全く違う別の植物です。

カヤツリグサ

カヤツリグサカヤツリグサ科カヤツリグサ属の一年草。夏場、穂が出てくると手持ち花火を上に向けたような特徴的な形で見かけます。三角形の茎も珍しい。
放置しておくと、こぼれ種で自然に増える雑草ですが、姿が大きくて目立つのと根が短くまとまっていてアッサリ引き抜けるのが気持ちいいのです。

コニシキソウ

コニシキソウトウダイグサ科ニシキソウ属の一年草。地面を埋め尽くすように放射状に分岐しながら伸びる畑の常連。茎を切ると白い液体がでてくる厄介者です。
触るとこぼれ落ちてしまう粒状の花(もしくは実?種?)がビッシリとついていますね。来年も覚悟しなくては。

シロザ

シロザヒユ科(元アカザ科)アカザ属の一年草。背丈が1m以上あり、畦の真ん中に我がもの顔で1本だけ直立していました。
調べてみたら、食用にできるハーブの一種だそうで、若芽をおひたしすると美味しいとか。
また生えてきたら試してみようと思います。

スギナ

スギナトクサ科トクサ属の多年生。ツクシの栄養茎としても有名です。放置していると地下茎でどんどん繁殖していくので、根気よく地表の茎を刈り取って光合成をさせないことが一番かもしれません。
私の中ではベストオブ雑草。

スズメノカタビラ

スズメノカタビライネ科イチゴツナギ属の一年草。写真では涼しげな風情ですが、別のところでは10本前後で株立ちして地表を覆い尽くしていました。白い穂先を拡大すると稲のような形をしています。
群生するとなかなか抜けないやっかい組の常連さん。

スベリヒユ

スベリヒユスベリヒユ科スベリヒユ属の一年草。葉が肉厚で茎も太くて赤みを帯びています。秋には愛らしい黄色い花が咲くのですが、今回はバッサリと刈り取りました。
実は、栄養素を豊富含んだスーパーフードらしいのです。そして、解毒や消炎などの効能があり、生葉の汁が虫刺されに良いとのこと。再生してきたら試してみます。

ハキダメギク

ハキダメギクキク科コゴメギク属の一年草。春咲きから晩秋まで長期間にわたって生育し、とっても丈夫。よく似たコゴメギクとの区別がつかず、花の形でハキダメギクと判断しました。
それにしても、こんなに可憐な花なのに「ハキダメギク」とは…。ちょっと可哀想な気もします。

メヒシバ

メヒシバ(雌日芝)イネ科メヒシバ属の一年草。オヒシバというのもあり見わけが難しいのですが、根元で茎が横に這うように伸びて穂先もほっそりしていたのでメヒシバのようです。
ひと株が大きく広がって育つので、顔なじみの雑草の中では特に刈り取りに苦労します。

ハハコグサ(ホウコグサ)

ハハコグサキク科ハハコグサ属の越年草。春の七草のゴギョウこと。なぜか真夏のこの時期にちらほらと花を咲かせていたので特別出演。
丸くて小さな花の塊が、ビロード状のふわふわとした綿毛に包まれています。


と、なかなかバリエーション豊かなラインナップとなりました。

この他、我が家の庭(畑ではないところ)では、ドクダミ、ツユクサ、イヌダテ、カラスノエンドウ、オオアレチノギク、エノコログサ(ねこじゃらし)などなど、たくさんの雑草が育っているのですが、今回は綿畑エリアの雑草のみ紹介しました。

ハーブや漢方薬としても使えたり、食用にもなったり、なかなかおもしろい発見もあったので、「雑草シリーズ」として今後も続けていきたいと思います。

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