綿を育てる episode 3「梅雨の育成管理」
梅雨の時期の綿畑管理をYouTubeにアップしました。
綿を育てる episode 3「梅雨の育成管理」
◆お詫びと訂正◆
5:46〜「主枝を摘心する」のテロップで「花芽が4つ5つ出てきたら摘芯のタイミングです」とありますが、こちらは誤りでした。大変失礼しました。
正しくは「主枝の摘芯をすると側枝へ栄養が行き渡り花実が大きく育ちます」です。
摘芯をしたあとに新しく出てきた側枝には小さい花芽しかつかないことが多いのでご注意ください。
- 和綿を畑で栽培する場合は、背丈が60〜70cm、側枝が7〜8本出たころ
- 和綿をプランターで栽培する場合は、背丈が50〜60cm、側枝が6〜7本出たころ
が摘芯のタイミングとなります。
2023年7月11日投稿「和綿の摘芯(てきしん)のタイミング」もあわせてご参照ください。
今年も雨の多い梅雨シーズンになりました。
少しの晴れ間や雨が上がったタイミングをみつけては、息抜き代わりに畑作業をしています。
動画では内容をコンパクトにまとめてしまったので、こちらで少しだけ補足しようと思います。
まずは畑仕事で苦痛になりがちな草取りについて。
そもそも、綿(棉)は葉が大きく横に広がって育つ植物です。ある程度生長したら地面が日陰になって雑草が生えにくくなるため、夏場以降はほとんど草取りをしなくても大丈夫です。
もちろん、草取りをしないことを推奨しているわけではありません。私自身が楽をしたいだけの言い訳でもあります。
さらに、泥はね避けを兼ねてマルチをしておくと日光を遮ってくれるので、株元には雑草が生えにくくなります。
一石二鳥ですね。
ということで、稲わらマルチについて。
動画では定植後に少し間を空けてからマルチングをしていますが、本当は種まきや定植の段階でマルチングしておいたほうが無難です。
今回は、マルチをしない場合にどれくらいの雑草が生えるかを見てみたいと思い、あえてタイミングをずらしました。
結果は動画の冒頭の通りです。
もっとドッサリと草が生い茂っていてくれると動画的に「映え」たのでしょうが、肉体的には助かりました。
マルチングは、ポリエチレンの黒マルチを使ったこともありますが、種を直播きしない(地熱を上げる必要がない)ことや使い終わったあとの処分が面倒だったことから使わなくなりました。
知り合いの農家さんに「稲わらでマルチをするといいよ」とアドバイスいただき、それからは毎年たくさんの稲わらをいただけるようになったのでありがたく使わせてもらっています。
最後に、閲覧注意のハマキムシ。
今回は綿の苗が小さく生長途中ということもあり葉を残しておきたかったので、丸まった葉を開き、中に潜んでいる幼虫やサナギや卵を割り箸で摘まんで捨てました。
綿が大きく育ってからは、健康な葉っぱに光合成を頑張ってもらうことにして、被害に遭った葉っぱを枝ごと切り取って処分できるので怖いものなしです。
さて、いよいよ梅雨明けが近づいてきたようです。
どんどん生長して、たくさんの綿が収穫できますように!