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茶縞染織/紡ぎ・草木染め・機織り

媒染剤を手作りする

2020.03.13 2020.03.14

媒染は、発色を良くしたり色止めをするために大切な処理のひとつです。
アルミ媒染としてに使われる「焼きミョウバン」はスーパーで手軽に買えますが、鉄媒染剤と銅媒染剤は専門店で購入しなければならないので、身近(?)なものから媒染剤を作る方法を紹介します。手作り媒染液完成

※媒染剤の詳細はこちらの記事をご参照ください。

準備するもの:共通

・ガラス製の密閉容器(ジャムの空き瓶など)
・コーヒーフィルターまたは目の細かい布
・コーヒードリッパーまたは中古の漏斗(あとで調理や飲料用として使わないことを推奨します)

鉄媒染液

錆びた鉄クギを使う方法が有名ですが、鉄クギの入手はなかなか困難と思われますので、100円ショップで手に入る台所用のスチールたわしを使います。
食酢の代わりに木酢液でも作れます。木酢液の酸度はものによって幅がある(2%〜12%)ので、食酢に含まれている酢の酸度(4〜5%)に合わせて量を調整してください。

材料

  • 台所用スチールウールたわし(洗剤がついていないもの)1個(6g〜9g)
  • 食酢(できれば添加物の入っていない100%醸造酢) 100ml
  • 水 100ml

作り方

  1. スチールウールを水に浸し、常に全体が濡れた状態を保ったまま1日置く。スチールウールに赤錆
  2. 赤錆がまんべんなく付いたら、ガラス容器に水と酢を混ぜ入れ、その中に赤錆がついたスチールウールを浸し入れて更に1日置く。スチールウールと食酢で媒染液を作る
  3. 溶液が灰茶色になったらスチールウールを取り出し、コーヒーフィルターで液を濾して、ガラス製の密閉容器で保管。
  4. 数日置いて、黒みが強くなってから使用する。

銅媒染液

元大工の父が所持していた銅線(番手#20、線経0.9〜0.85mm)を利用しました。
10円玉を使った手作り銅媒染剤の記事を見たことがありますが、酢と反応して10円玉が溶けると知り試していません。

材料

  • 銅線(または10円玉) 50g
  • 食酢(できれば添加物の入っていない醸造酢) 200ml

作り方

  1. ガラス製の密閉容器に食酢を入れ、銅線は酢から半分〜2/3くらいは空気に触れている状態に入れる。
  2. 1,2日ほどで、銅線の周りに緑青(ろくしょう)と呼ばれる青い結晶のようなものが付き始めるので、1日1回、緑青を溶かすように瓶を混ぜ振る。銅線と食酢で媒染液を作る
  3. 1週間ほどして液が青く変わったら銅線を取り出し、コーヒーフィルターで液を濾して、ガラス製の密閉容器で保管。銅媒染液を濾過

注意点

  • ここで紹介する手作り媒染液は、酢に浸けている時間や金属の状態によって濃度に違いが出ます。実際に媒染液として使うときの具体的な使用量がわかりませんので、ハギレなどで試しながら濃度を調整してください。
  • 使用できる期間(保存期限?)は定かではありません。媒染が必要なタイミングで作るようにし、できるだけ早く使い切ってください。
  • 媒染液を衣類に付着させたり、手で直接触れないように注意してください。
  • 万が一、目に入ったり口に入れてしまった場合は、水で洗浄やうがいを十分にし、すみやかに医療機関で診察をうけてください。

染色と付随する工程に関する注意事項 も、あわせてお読みください。

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