ローズマリーで草木染め
2015.10.20
2020.02.24
綿を収穫するため実家滞在中。
4年前に挿し木で庭に植えたローズマリー、10cm程度だった株が120cmくらいに巨大化して周囲の草花の領域を侵略し始めていました。
時期的に伐採してよいものか悩んだ末に、主枝と3本くらいの側枝をのこして思いきりばっさりと。枝から葉だけをこそぎ取ったら、葉だけで600gにもなりました。
ぎゅうぎゅうだったローズマリー周辺がすっきりしたところで、切り取ったローズマリーの染色に取りかかります。
用意するもの
- ローズマリー(生葉のみ):200g
- 手紡ぎ綿糸:200g
- 重曹:100g
- 焼きみょうばん:20g(染めるものに対して10%)
- 銅媒染液:10g(染めるものに対して5%)
- 生ゴミ用袋:数枚
- ステンレス鍋、ボウル
染液を作る
- ローズマリーは生ゴミ用のネットに小分けしておく。
- 鍋に2リットルの水を入れ、ローズマリーの葉を煮て染液を作る。
- 15分たったら染液を別の鍋に移し替え、水2リットルを追加して15分煮込み、できた2液目は1液目と合わせておく。
- 3液目からは水2リットルに対して50gの重曹を入れ、pH9程度のアルカリ環境で15分煮出す。
- 4液目も同様に作り、3液目と合わせておく。
染色
糸は事前に精練、豆乳濃染をしておきます。
- 2種類の染液を火にかけて温度を50℃以上に上げておく。
- ぬるま湯で湿潤させた糸100gずつに分け、それぞれの染液に入れて30分染色する。
- 染色後、液が冷めるまでそのまま置き、液が冷めたら糸を取り出して水洗いして脱水する。
媒染
- 焼きみょうばんは少量の熱湯で溶かしておく。
- 2つのボウルを用意し、浴比が20:1になるように50℃くらいのお湯を入れ、それぞれのボウルに焼きみょうばん液と銅媒染剤を入れてよく混ぜておく。
- 1〜2液で染めた糸は焼きみょうばん液が入ったボウルへ、3〜4液で染めた糸は銅媒染剤が入ったボウルへ入れて15分媒染する。
- それぞれの媒染液から取り出し、しっかり水洗い後に脱水。陰干しで乾燥させる。
乾燥後、色が薄いようであればそれぞれの染液を使い、染色と媒染を繰り返してください。
結果
右が1〜2液の通常染液で染めてアルミ媒染した手紡ぎ糸、左が3〜4液のアルカリ環境での染液で染めて銅媒染した手紡ぎ糸です。草木染めならではの淡い色合いではありますが、真ん中の生成り糸と比べるとちゃんと色が入っているのがわかります。
(実際の緑はもう少し黄みがかっているのですが…)
想像以上の染めあがりとなり大満足、大成功でした。
この糸を使って織ったマフラーがこちらです。
染色と付随する工程に関する注意事項 も、あわせてお読みください。