糸仕事works

桜の枝で綿糸の染織

2015.04.08

IMG_1559昨年の東京スピニングパーティーで手に入れた桜の小枝を使い、桜染めにチャレンジしました。
東京でソメイヨシノの開花が発表された3月23日に染液を作り始め、綿糸を染め、染め上がった糸でマフラーを織り…。
花まつりの本日、やっと完成。
手間はかかりますが、やっぱりいいですね、桜染め。
こんなに状態の良い桜の枝はなかなか手に入らないと思いますが、来年のために記録を残しておきます。
※桜の種類や状態によって染まり具合は違うと思いますので、材料の分量は参考までに。


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(1) 開花前のつぼみを持った桜の小枝(種類は不明、山桜かも)300gを水1500ccで30分煮出し、この1番液(黄色色素が抽出されます。黄色味が欲しい場合はこの液を使ってもOK)は捨てます。

(2) 桜の枝の奥深くに潜んでいる色素は普通の水では抽出されにくいので、水1500ccに対して重曹50gを入れてアルカリ水を作り、そこに桜の枝を入れて1時間ほど煮出し、染液を布巾で濾して別容器に保管します。
1回の煮出しで1リットルくらいの染液ができあがりました。

(3) 合計400g分の綿糸と綿布を染めたかったので、(2)の行程を8回繰り返し、合計8リットルの染液を作りました。
(まだまだ色素が残っているようなので、しっかり乾燥して染液抽出第二弾をする予定)

(4) アルカリ性の染液からは色素が繊維に定着しないため、染液を中和させます。
まずは、半量の4リットル染液に対して酢酸を80cc入れ、pH7.5程度に。
本当は染液を1ヶ月ほど寝かせて自然に中和させるそうですが、諸事情ありまして手抜きです…。


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(5) 精練と下地処理をした綿糸200gを中和した4リットルの染液(浴比1:20)に入れます。
酢酸が入った状態で沸騰させると泡が大量に出て危険ですので沸騰直前に火を極力弱め、とろ火で1時間煮ます。

(6) 1時間経過したら火を止め、染液が完全に冷えるまでそのまま放置します。(半日から一晩)

(7) 4リットルの水にみょうばん8gを溶かした媒染液を作り、染色した糸を入れて30分浸します。(後媒染)
本当は繊維についた染料を軽く洗い流してから媒染液に入れる方が正しいのかも知れませんが、私は手で絞ったあとにそのまま媒染液に投入しました。

(8) 媒染が済んだら、色が出なくなるまで糸を水洗いし、脱水後、日陰で乾燥させます。


IMG_1584残りの綿糸と綿布の合計200g分も、同様に中和した4リットルの染液で染め、さらに2つの残液を合わせて半分の量の糸(180gくらい)を二度染めして、今回の桜染めは終了です。

淡いピンクベージュから、少し濃いめのサーモンピンクまで、とても綺麗な糸に仕上がりました。
ビー玉で絞り染めをした布巾も中々の出来映えです。
※二度染めする場合は、一度完全に乾燥させてから(5)から(8)までの行程を繰りかえします。


IMG_1594染めた綿糸は全て市販の紡績糸(3種類)で、太さや撚りや綿の種類も様々。織りの経糸に使う定番糸を選定するため取り寄せたものでした。やはり、ふんわりとした手触りの糸が一番よく染まっています。
ということで、織り行程へ。
シルケット加工を施した極細糸を経糸に、さらっとした手触りの極細糸を緯糸にして、格子柄の平織り夏マフラーを作りました。
桜で染めたと言わなければ桜染めとは気づかないかもしれない微妙な色合いですが、思っていたよりかなりピンクが出てくれたので、大成功と言ってもよいかも?と自己満足。

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