糸仕事works

綿布・綿糸の植物染め講習

2014.09.27

紫系の色合いが欲しくて何度も試しては失敗し続けているアントシアニン系の草木染め。
やはり、プロの方にちゃんとした染色方法を教えてもらわなければ!と発起して、いつもお世話になっているアナンダさんの一日講習を受けてきました。
とにかく紫や暖色系の色が欲しかったので、まずはコチニールというカイガラ虫を乾燥させて磨りつぶした染料と、蘇芳の樹皮の2種類を体験。


140927_1午前中は豆乳で下処理済みの綿糸と綿バッグ(無印良品のエコバッグ)を先媒染するのと、染料の煮出しです。
30分間ぐつぐつと煮出しては濾し、を3回繰り返し、たっぷりめの染液を作りました。
アナンダさんでは媒染剤として「フィトカリ」という天然ミョウバンを使うそうです。先媒染も初めて。
同浴媒染と後媒染との違いがどれくらい出るのかわからないけれど、時間に余裕があるときは先媒染もいいかもしれません。
そしてお昼休憩を挟んで、午後は媒染済みの綿糸とバッグを染めます。
染めの時間は1時間ほど。火を止めてからゆっくり冷却した方がいいそうだけど、今日は時間がないので2時間くらいの冷却タイムでした。


140927_3 講習の時間が余ったので、予定にはなかった藍染めも試してみました。
経糸にも使える双糸の綿糸を120g×3かせの合計360g購入し、アナンダさんおすすめのインド藍の藍染めキットを使います。
藍染めは初体験。まずびっくりしたのは、藍の匂いです…。マスク着用でギリギリ耐えられるか、という感じ(個人的感想です)。
60〜70度のお湯を入れた大きなポリ袋に小麦粉くらいの粉末に磨りつぶした藍を溶かし入れ、そこにソーダ灰とハイドロサルハイトを混ぜ込んで染め液から酸素を抜きます。ブルーからグリーンへと変わった染液の中へ、空気がはいらないようにそっと糸を入れて揉み込みを3分ほど。
そして袋から取り出して空気に触れると、あっという間に澄んだ藍色に変わります。
それを3かせ分繰り返し、見事なグラデーションの糸ができあがりました!


140927_5コチニールと蘇芳も予想以上に濃く染まり、最後の仕上げに全ての糸を酢酸水に漬けて中和リンス。
と至って順調な講習会で大満足だったのですが…。
家に帰ってから生乾きの糸を部屋干ししてみたら、なんとなく、違和感を覚えたのです。
確かに蘇芳のエンジ色は好きな色だし、コチニールの紫も美しく染まりました。
しかし、これは借りものの色というのか、無理矢理作られた色という気がしてならないのです。

結論。
身近に手に入る材料を使った素朴な色合いの草木染めの方が、好きかも。

だからといって、マンツーマンで受けた講習の成果が無駄だったということではありません!
知らなかった知識をたくさん得ることができたのはもちろん、思いがけない色が出る草木染めの楽しさや自分のやりやすい手法がベストなんだということも知ることができたので、大満足です。
今回使った染料や残液もお土産にたくさんいただいたので、試行錯誤しながら私らしい染めもの生活を過ごしていこうと思っています。

「糸仕事」 一覧に戻る