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茶縞染織/糸紡ぎ・茶染め・手織り

きものモダニズム

2015.10.31 2015.11.22

IMG_2327泉屋博古館分館での特別展「きものモダニズム」へ行って来ました。
明治の終わりから昭和初期にかけて流行したという銘仙きものの展示会です。保存状態も素晴らしく、想像以上に大胆な色彩と意匠に溜め息がこぼれるばかりでした。
代表的な柄の矢羽根の色合いに感心し、戦時中の作品という落下傘柄になるほどと思い、孔雀の羽や薔薇の花をモダンに配置した着物の鮮やかさにもビックリです。

銘仙という言葉はなんとなく知っていても、反物の染織工法は展示会場で流れていたビデオを見て初めて知った次第。
仮織した糸に型紙を使って文様を染め付ける「捺染」は、紬の絣くくりと江戸小紋の型染めを合わせたような手法。どうしたらあの大胆なモダン柄が生まれるのかがずっと不思議だったのですが、なるほど、合点がいきました。

特別展は前期と後期で展示入れ替えを行い、12月6日までの開催です。

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