和綿の収量から摘芯の必要性を考える
2025.01.04
2025.01.30
2024年に収穫した和綿の総量のご報告です。
17株育てた和綿(白)は、種付きの実綿で 総重量 2816g!
不作だった2023年(20株で1180g)に比べると約3倍、豊作だった2022年(21株で1830g)から比べても1kgも多い収量でした。綿繰り後の原綿は実綿の30%程度と言われているので、850g弱くらいになるはずです。
実綿そのものが大きくて繊維の質がよく、ふんわりでツヤツヤ!
露地で開絮した実綿より、開絮前に枝ごと収穫して温室で開かせた綿の方が真っ白で艶があります。
内訳は次の通り。
月ごとの収量内訳(綿繰り前の実綿)
- 8月 640g
- 9月 886g
- 10月 708g
- 11月 256g
- 11月に枝ごと収穫して温室管理 326g
合計 2816g
※ブーケやリースなどの素材に使ったもの(100〜200g程度)は含まず。
摘芯による違い収量内訳(綿繰り前の実綿)
- 30cm摘芯:3株栽培 184g(約61g/本)
- 60cm摘芯:11株栽培 1496g(約136g/本)
- 摘芯無し:3株栽培 810g(約270g/本)
※温室管理の綿は、摘芯ごとに集計しなかったため収量から除外しました。
想定外の結果となりました。
摘芯の目的が「主枝の先端を切り取る(摘芯する)ことで上へ伸びようとする栄養分を側枝へと行き渡らせる」ことは間違いないとは思いますが、この結果だけをみると、摘芯しない方が明らかに良質の綿がたくさん採れるのです。
1度の結果だけでは判断できないので、これからも摘芯の有無で収穫量に違いが出るのかを実験していこうと思います。