糸仕事works

緑綿の種で染色

2019.05.18

昨年、友人からお裾分けしてもらった緑綿(洋綿)の種を育てて収穫、綿繰りをして約70gの糸に紡ぎました。
残ったのは約210gの種。このきれいな緑色を有効活用できないかと思い、染色にチャレンジしました。友人の協力も得て集まった合計450gの種を不織布にひとまとめ。
まずはお湯で15分ほど煮て全体の汚れと綿の油分を取りのぞきます。
この時点で何らかの色素が溶け出てしまわないかと心配しましたが、どうやらお湯で煮込んだだけでは色素流出はしないようで一安心。


そこで種皮に含まれていると思われる色素が溶け出しやすいように、煮込んで柔らかくなった種をすりこぎでつぶしてみました。中の胚芽ごとつぶしたので、ぱっと見、ほうれん草の胡麻和えのようです。
綿の種の染色方法は文献もネット検索でも見つからなかったので、いつものように行き当たりばったりの工程です。
(緑色の種皮だけ使いたかったのですが、手間が掛かりそうで断念…)


この胡麻和え状の種を不織布にまとめ、再びお湯でグツグツ。胚芽もろとも煮込んだので、かなりクリーミーな色合いでミルクティーのようです。(決して飲まないように! 誤飲にご注意ください!)
相当量の染液ができたところで種を取り出し、糸を染めます。

糸の重量(150g):種の重量(450g)なので、比率は1:3。
染液は全体で6リットル取ったので、浴比は40倍。
染色時間は、染液の温度90〜95℃をキープして20分、そのまま放置して染液が完全に冷めてから糸を取り出し媒染します。
媒染方法はアルミ・酸化鉄・酸化銅の3種類で、それぞれ30分漬け込みます。
しっかり水洗いして、日陰干しで乾燥させたら、もう一度重ね染め。
90〜95度で20分、そのまま冷めるまで放置、を繰り返します。


結果。
媒染剤によって、イエロー(アルミ)、ベージュ(銅)、カーキ(鉄)という結果になりました。
綿の種ではしっかりと染まらないのか、つぶしたのがいけないのか、胚芽と一緒に染めたのがいけないのか。
今年の緑綿を収穫したら、別バージョンを試してみたいです。


<補足>
重曹を入れたアルカリ性のお湯ですりつぶさない状態の種を煮出してみたら、赤茶色の液が取れました。
乾燥緑茶葉(日本茶)もアルカリで煮出すとまずは赤茶の色素が溶け出すので、緑染めの要領で何度か水を替えて染液を作っていくと緑色素が溶け出てくるような気もします。

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