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茶縞染織/糸紡ぎ・茶染め・手織り

続・ブルーベリー染め

2018.08.17 2019.12.15

この夏のブルーベリー染めで気になったこと、それは染液のpHが弱酸性〜酸性のまま染色をしたことです。
アルカリ性の重曹などで染液を中和して、pH6〜7くらいにすると違う色味が出るのでは?と疑問に思い、急遽、追加実験です。

2019年12月15日追記
こちらでは子供向けの自由研究を目的した記事となっております。
加熱による色素抽出のブルーベリー染めも合わせてご参照ください。

今回は、液状にしたブルーベリーにお酢を加えるのではなく、お酢に漬けたブルーベリーの液を使いました。ブルーベリーの実全体を液状にした染液と、皮の部分の色素のみを抽出した染液との違いも出ることを期待しつつ。

・酸性(pH3)のままの染液で15分加熱、6時間放置冷却。
・重曹(5%)を加えて中和(pH6.5)した染液で15分加熱、6時間放置冷却。

淡い色味が出るか試したかったので、今回はあえて綿のサラシ布への濃染処理はしませんでした。
そして、絹の端布(着物の裏地に使う正絹生地)を追加した4種類の結果がこちらです。

続・ブルーベリー染め上段:綿のサラシ布
・左:pH3のままで染色
・右:重曹を加えてpH6.5の染液で染色

下段:絹の端布
・左:pH3のままで染色
・右:重曹を加えてpH6.5の染液で染色


濃染処理や色止めの媒染をしていないので堅牢度が気になるところですが、想像以上にしっかりと色が出たので満足です。

染色と付随する工程に関する注意事項 も、あわせてお読みください。

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