糸仕事works

日本茶(緑茶)で染める

2015.05.17

煎茶やお抹茶などが緑色をしているのは茶葉の粉末がお湯の中に浮遊しているだけで葉緑素が溶け出しているわけではない。けれど、茶葉が緑色をしているならば葉緑素も残っているはず。
そう単純に思って、染色家の山崎青樹さんが発見した若葉の緑染めを少しアレンジすれば茶葉から葉緑素を抽出できるんじゃないかと、これまでに何度か日本茶での染色をしてみました。
しかし、乾燥茶葉はもちろん、新茶の季節に生の若葉を摘んで染色してみてもうまくいきません。
緑染めが可能な植物と不可能な植物があるということなので、おそらくお茶の葉は不可能な分類なのだろうと諦めていました。

IMG_2036ところが先日、私が日本茶で染色をしていることを知った友人から賞味期限切れのお茶を大量にいただきまして、「お茶」というくらいなんだから「茶」色の糸を作ればいいじゃないかと開き直りつつ染液を作っていたのです。
染める糸の量に合わせて10リットル分の染液が必要と思い茶葉の煮出しを繰り返していたら、はじめは赤茶色だった染液が、どんどん濃い緑色に変化していくではありませんか。
鳥肌が立ちました。
偶然か必然か、乾燥茶葉からの葉緑素抽出に成功です。


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友人の協力もあり、たっぷりと緑色の染液がとれたところで綿糸を染色。こんな感じで5パターンの色見本ができました。
淡い緑、ベージュ、黄色、カーキ、銀ネズの5色。
安定して緑染めができるようになったら、染液抽出方法と染色の手順を投稿しようと思います。(基本工程は若葉の緑染めと一緒です)
…需要があるかわかりませんが。

まずは、賞味期限切れのお茶を提供してくれた友人にお礼をするため、明日からコツコツとマフラー織りに勤しみます。

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