前日夜に「ご招待券があるんですけど」という有り難いお誘いをいただきまして、超特急で奇跡的に仕事を終わらせて、行って参りました。
火事場のなんとかって話です。やればできるんです。
なんていう私の話はどうでも良くて、このお話は衆道、今風に言うとボーイズラブ(BL)ものとして有名になっちゃってますが、実は終盤の火事場が一番の見せ所でして。
有無を言わせない勧善懲悪に加え、命をかけて恩義・忠義を貫き通すっていう典型的な歌舞伎狂言なのでした。日本人の大好物なお話じゃないですか。
衆道の契りはサックリ排除して、義兄弟の契りだけでも魅せることができるのに、あえてのBL。ちなみに、この衆道の契りシーンは120%の勢いでギャグでした。
というか、...失笑?
一緒に行った友人がいうには、4年前に大阪で上演されたときはもっと露骨だった(かつ、笑えた)ようですね。東京の客層に合わせて、少しお上品にしたんだとか。
染五郎さん愛之助さんの美しさは今更なので置いといて...。
私は、大好きな上村吉弥さんがご出演なさっていることが一番嬉しかったのです。上方の役者さんは見る機会も少ないですから。
あと、猿弥さんの立ち回りと迫力のある見得も凄みを増していてウットリです。
台詞まわしは歌舞伎独特の七五調だし、バッタリ!とツケもあるけど、舞台装置は場面展開でどんどん変化して特殊効果も満載、きらびやかな照明なんて現代演劇そのまんまという感じでした。
そしてまさかの階段落ち!
日生劇場の高さを活かして、階段が伸びる伸びる! あの高さから毎公演落ちてくる染五郎さん、大変だったろうに...。
歌舞伎をさらに傾(かぶ)いた演出は、懐かしの二十一世紀歌舞伎組(今回もゆかりの役者さんがたくさん出演)、パルコ歌舞伎やコクーン歌舞伎など見慣れていたので全く抵抗感はありません。でも、ちょっぴり、本来の形(細川の血達磨)でも見てみたくなりました。
最後にはメインキャストでカーテンコール。2回目の時は友右衛門と数馬が仲良く手をつないで出てきてファンサービス。「かわいい〜」の声が飛び交っていました...。
折りたたむ